NYレポート番外編として、ご紹介しきれなかった最新小売店舗の中から、特に注目度の高いブランドをご紹介。

EC展開を経てSOHO地区に2016年にショップをOPENして以来、DtoCブランドの先駆的位置付けとしてミレニアル世代を中心に根強い人気を持つコスメブランド【Glossier(グロッシアー)】

DtoC(またはD2C)とは:「DtoCはDirect to Consumer(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)の略で、メーカーがECサイトを通じて消費者へ直売するモデルを指す。 テクノロジーの進化でライフスタイルは大きく変わった。 消費者はあらゆる情報を手にできるようになり、嗜好も多様化。

引用元:https://boxil.jp/beyond/a6156/

創設者兼CEOのエミリーワイスは、VOGUE社スタイリングアシスタントから美容ブログ「Into The Gloss」を運営し、 ユーザーと意見を交わす内に、「ユーザーの意見を取り入れたコスメブランドを立ち上げたい」という思いから「Glossier」を2014年に設立。 ECでスタートした「Glossier」は、消費者の意見を取り入れた商品開発と、ブログの熱狂的ファンがブランドを急成長させている。

2016年にNYのトレンド発祥の地:SOHO地区にリアル店舗をオープンさせ、ファンを増やし続けている。如何に顧客の支持を得て爆発的にヒットをしているのか、どの様な手法でファンを増やしているのかを探るため、SOHOの店舗をレポートする。


Glossierは人気のリップやグロスを中心に「全て天然成分で作られている」こと、「発色がよい」 「崩れにくい」などの点で支持を集めている。インスタ映えする、パステルカラーを取り入れたデザインも特徴
エントランスからは店内の様子はうっすらとしか見えない。ミニマムな佇まい。
リアル店舗を訪れるファンに期待感をより一層高めるエントランス
インスタ映えしそうな空間を所々に配置。ブランドカラーの「Glossier PINK」も。
店内。大盛況ぶりがブランドの人気を物語っている。
自由にサンプリングできる商品。ショールーミング要素も兼ねている(購入も可能)。
商品を試す専用ドレッサー。スタッフのユニフォームも飾られファンには堪らない空間。
店内で購入手続きした商品は上階からレーンを使って運ばれ、自分の名前を呼ばれたら受け取る。 リアル店舗でしかできない特別な体験を、最大限に提供する。 それらをSNSに投稿し、見た消費者が「自分も使いたい(投稿したい)」と更に拡散。
#glossier
GlossierのInstagramの仕掛け:Glossierの製品にインスタ映えしたくなるステッカーを同梱→ユーザーがそのステッカーを使って、Glossierのタグ(もしくは製品のタグ)をつけてInstagramに投稿→GlossierのInstagramアカウントがユーザーのInstagramをリポストしてユーザーが大満足→他のフォロワーもそれを見て、Glossier製品での投稿をする
リアル店舗を体験したユーザーがSNS拡散をすることで更にファンを増やすというリアル店舗ならではの仕掛け。

圧倒的な支持を得るDtoCブランドは、ECとSNSに加え、リアル店舗でも様々な仕掛けを試みた。世界中の女の子を魅了し続け、現在はNY以外にもリアル店舗を拡大中。

オフラインとオンラインもシームレスにしてブランド体験を提供する。SNS拡散とリアル店舗でのブランド体験。ファンを増やし続けるヒントがここにある。