ドイツ・デュッセルドルフにて3年に1度開催される、リテール業界世界一の見本市EuroShop 2020。毎回、トレンドの中心にいる世界トップのマネキンメーカーが凌ぎを削っています。

有名ブランドにも数多くディスプレイされている注目のマネキンメーカーを中心に、EuroShopでの様子をご紹介します。


オランダ発のヨーロッパ最大のマネキンメーカー 「HANS BOODT(ハンスブート)」

前回は3Dデータによるマネキン造形技術を存分に披露していたハンスブート。 今回まず入り口には、巨大な腕のオブジェと、スーパーリアルなマネキンがお出迎え。 3D技術をフルに活用しつつ、スーパーリアルにいたっては、質感まで人間に近い作りになっています。

スタッフはみんな研究員のような白衣を身にまとっていて、まるで実験場のような雰囲気。デジタル技術と、新たなマネキン表現のための素材の研究が、よりバージョンアップした印象を受けました。

1950年創業の世界を代表するマネキンメーカー「BONAVERI(ボナベリ)」

シュレッピーなど、何十年も愛されてきたマネキンを生み出したボナベリ。今回のブースでは、マネキンの製造プロセスを各スペースごとで披露する、ライブ感溢れるショールーム会場でした。

なんと当日には、新作のマネキンを粘土原型により一から作り上げるパフォーマンスも行っており、マネキンメーカーとしての総合力を存分に披露していました。

バルセロナのユニークなセンスが光る「ATREZZO(アトレッツォ)」

スペイン発の今もっともセンスあるマネキンメーカーと言ってもよいアトレッツォ。 ブースはコンクリート調のクローズドな空間で、洗練されたイメージ。

デザイン性、マテリアルの取り入れ方など、細部までのこだわりが感じられます。 美術館や博物館にいるかのような、アートな空間でした。

ますます盛り上がりをみせる、サスティナブル商品開発

今回のEuroShopにおいても、各社が環境配慮型素材を取り入れたマネキンを発表していました。

3D技術によりマネキン表現はさらに幅が広がった

もう1つ注目を集めたのは、普通サイズのマネキンの他に、巨大な造形やエスキースのようなミニチュア、さらにはよりリアルな造形を各社が揃えていたことです。

3D造形が標準的な技術となったマネキン会社は、表現の幅をさらに広げ、バリエーションやポーズ確認のしやすいミニチュア、顧客の目を引く大型オブジェをブースに取り入れはじめています。


EuroShopは世界のマネキントレンドを牽引するグローバルショー

今回も各社が新作を発表し、賑わいをみせたEuroShop 2020。趣向を凝らした様々なマテリアルのマネキン、3D技術の進化、アート表現などがトレンドとして見ることができ、盛り沢山の内容でした。

EuroShopのVMDトレンドをまとめた動画(EuroShop.magより)。弊社も2:20頃に出演中!


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