ドイツ・デュッセルドルフにて3年に1度開催される、リテール業界世界一の見本市EuroShop。毎度、販促に関わる様々なカテゴリで未来のトレンドを発信しています。

今回は、EuroShopには行ったことがない方も会場の雰囲気を味わってもらえるよう、話題となったブースを中心にご紹介します。


リテール業界のトレンドを発信し続ける “EuroShop”

1966年に始まり、3年に1度世界中の小売関係者が集結するEuroShop。来場者は約10万人で、出展社は57ヵ国・2300社です。小売に関わるカテゴリごとに、全17ホールに分かれており、1日ではもちろん見切れず、何日間もかけて小売関係者がブースを巡っています。

日本語サイト:https://euroshop.messe-dus.co.jp/home/
英語サイト:https://www.euroshop-tradefair.com/

EuroShop注目のトレンド発信メーカー7選

では、今回のEuroShopでひと際注目を集めていた企業ブースを中心に見ていきましょう。

ライティングや店舗什器、建材、床材など、空間デザインに関わるあらゆるカテゴリの名立たる企業が集まっており、各ブースは多くの人で賑わっていました。

Viabizzuno(ビアビッズーノ)
EuroShopには常連のイタリアの照明メーカー。正統派の照明だけでなく、おしゃれなデザインのプロダクトを数多く持っています。会場から入ると一番最初に目に入るブースで、煌びやかなライティングと、スクエア什器による空間演出で来場者を引き付けていました。
Shared Space(シェアードスペース)
Vizonaと、姉妹会社であるAnsorgVisplayの共同出展。3社ともヨーロッパの大手店舗什器やショップデザイン・内装会社で、有名百貨店やブランド等との取引があります。
そんな彼らが、未来の小売をイメージしたShared Spaceという空間をつくり、衣食住が混ざり合った、人が集まるコミュニティスペースに挑戦していました。
Goldstein Studios GbR(ゴールドスタイン・スタジオズ)
ドイツ・ケルン拠点の建築家集団。建築とデザインの融合を掲げ、ショップデザイン、インテリアなどさまざまな分野で実績を残しています。小規模なブースながらも小さな建築による、デザイン性が伝わってきました。
Infinity Const(インフィニティ・コンスト)
モジュール・エキシビション・テントと呼ばれる、組み合わせ次第で様々なデザインのテントブースが設営できるモジュールを提供している、こちらもEuroShop常連の企業。
鮮やかなカラーで内側を投影することができ、イベントなどで目を惹く空間をつくりあげることができます。
Aluvision(アルビジョン)
ベルギー大手のメーカー。今回の出展では、LEDをもちいたウォールやフレームの提案がメイン。
デジタルサイネージをもちいた映えスポットが多くの来場者で賑わっていました。
Arco global (アルコ・グローバル)
トルコ・イスタンブールの店舗装飾デザインの会社。他のブースとはまったく違った雰囲気で、アートな空間が広がり、自分たちの什器など商品は一切展示しないという潔さ
アート体験を楽しむ来場者で賑わっていました。

企業ブースではありませんが、以前にはなかった美術館のような空間もあり、リテール業界や、さらには暮らしに至るまで、アートがライフスタイルに入り込んでいることを感じました。


リテール業界のトレンドバロメーターの1つとして、販促関連の各分野の有名企業が独自の展開を見せるEuroShop。

こちらではご紹介しきれない多くの企業ブースを訪問してきましたので、もっと詳しく聞きたいという方は、ぜひ私たちにお声がけください!