パールマネキンのクリエイティブに欠かせないクリエイターを紹介するインタビュー企画「クリエイティブの美学」。今回は、パールマネキンでトップアートディレクターとして活躍する 片桐 康浩(かたぎり やすひろ) を紹介します。

アバンギャルドな価値観で常にコミュニケーションの中心にいる片桐のクリエイティブの美学とは?

片桐 康浩 / 1968年12月17日生まれ。パールマネキン トップアートディレクターとして企画・デザイン部門を統括。また、デジタル開発リーダーも務めるオールラウンドプレイヤー。いつまでも好奇心=ワクワクを大切にし、クリエイティブに反映する。趣味は映画鑑賞。

学生時代に見たショーウィンドウに感動した事がキッカケで「見た人の心に響く職業はこれや!」と思い、この業界を目指しました。知り合いのグラフィックデザイン事務所に入り浸って、プロのテクニックを伝授して頂いたことも良い経験です。あとは色んなアルバイトもして・・・コンサートの警備員、ビアガーデンスタッフ、日本料亭・・・ここで得たすべての経験が、今のコミュニケーションスキルに繋がっていると思います。

実はパールマネキンには、既に内定者が確定している2月過ぎギリギリの時期にアポなし訪問したんです。ボク自身もその時ほかの会社に内定が決まってたんですけど、パールマネキンの業務内容を知って「やっぱり自分がやりたい仕事が出来るのはこの会社や!どうしてもこの会社で働きたい!」と思って、即座に行動しました。熱意が伝わったのか、内定を頂いたときは本当に嬉しかった!今でも面白そうな仕事にはジャンル問わず貪欲に参加するこの図太さだけは誰にも負けません!

1994年 某携帯会社のショーウィンドウデザイン。木彫り風の携帯を持ち働く人。
2017年 スタイレム株式会社様:ショールーム内装デザイン設計。詳しくはpearly days記事「ショールームで見せるのは、商品じゃなくて”会社”というブランド」でもご紹介しています。
2018年 株式会社オーツー様:オフィス/ショールーム内装デザイン設計。詳しくはpearly days記事「採用希望者数8倍!オフィスを変えたら会社の魅力がもっと伝わった」でもご紹介しています。

自分が常に進化を続ける事が一番のクリエイティブ

Q1:仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

年を重ねる度に「バランス」はとても重要だと痛感してます。「経験」と「発想」。「顧客ニーズ」と「提案デザインのシーズ」。「安定」と「不安定」。「光」と「影」・・・この絶妙なバランスがデザインの個性を決定するんだと思います。

Q2:この仕事のやりがい)は?

常に新たな試みに挑戦し続ける事にやりがいを感じます。目まぐるしく変わる社会や環境において、常に最新の情報をキャッチし企画に反映させることはとても楽しく愉快痛快です!

Q3:これまでで一番楽しかった仕事はなんですか?

今から20年くらい前・・・大阪でオープンしたての某大型テーマパークで、手から糸が飛び出すヒーローキャラクター(ご想像にお任せしますw)のショーウィンドウを担当させて頂いたんです。施工中のだれもいない深夜のテーマパークはどこかノスタルジックな雰囲気が素敵で・・・なんか無性にワクワクして・・・今でも強烈に思い出に残ってます。(写真がお見せできないのが残念なのですが・・・)

これは30年前・・・ボクにもルーキーと呼ばれた時代があったんですw 真ん中がボク。左は以前pearly daysにも登場した岩井 誠
Q4:逆に一番大変だった仕事は?

中国での仕事は全て思い出深いエピソードばかりです。はじめての中国案件は、日本のアパレルブランド様の中国進出に同行しての出張から始まりました。まだ子会社もない時代でしたので、あらゆるツテを頼っての業者探しからスタート。什器を制作している工場へ、日本から持ち込んだ大量のサンプルと共に幾度も足を運び、品質チェックを行って・・・言葉も勉強しながらだったので、身振り手振りでなんとか無事現場引渡しに成功した際はちょっと涙が出ました。

それから2005年~2008年の3年間、上海と北京の子会社【上海琶禄展示設計制作有限公司】(※現在北京分公司は閉鎖しております)に駐在し、日系アパレル企業様のVMDに携わる様々な業務を行っていました。全く風習・風土の違う場所で、日本同等のサービスを提供する事がどれほど難しいかを身をもって経験したんです。上海中心部にある百貨店での大型POPUP催事では、本来ならば閉店後スタートするはずの現場作業が、百貨店側の都合で日の出からの設営スタートとなってしまうピンチもありましたが、急遽職人さんの大量投入によりオープンにギリギリ間に合い、なんとか無事オープンを迎えることが出来ました。

異国の地での現地パートナーとの出会いや、日本では考えられない現場の数々・・・この貴重な経験が今の自分の礎です。

北京に進出した眼鏡屋さんの1号店。素材選定から規格サイズまで日本とは全く違う事ばかり・・・・でも良い思い出です。
Q5:ルーティンにしていることなどありますか?

自宅から事務所まで徒歩で通勤しています。1日で一番頭が冴えている時間帯で、今日1日やる事の整理から企画の思案までとても貴重な時間なんです。OFFとONのスイッチもこの時間に入れ替えてます。

Q6:趣味など、仕事以外で力を入れていることはありますか?

映画鑑賞が大好きです!ちょっとでも時間があったら、SF映画から韓流映画までジャンルを問わず見まくってます。最新作も映画館で必ずチェック。映画から得る心への刺激的な感覚は、ボクのクリエイティブにかなり影響しているツールです。

そして70年代のソウルミュージックも大好き!特ににお気に入りは Earth, Wind & FireKool & the Gang。魂が揺さぶられます!

Q7:一緒に働きたい人ってどんな人?

個性の強い人は大好きです。結局デザインって個性と個性のぶつかり合いでより良いものが完成すると実感しています。其々の個性をぶつけ合ったブレインストーミングの時間って一番楽しいんですよねー。(まぁ白熱しすぎてたまにケンカになる事もあるんですけどね・・・・反省)

Q8:あなたにとっての「クリエイティブの美学」とは?

「常に進化し続ける事」。アップデートを繰り返しながら、様々な素材・装飾・彩色・要素の組み合わせでカタチを変貌させたモノが、時流に合わせたデザイン=クリエイティブなんだと思います。そのためには新しいコトや興味のあるモノには、ジャンル問わずどんどん自分から飛び込んでいくこと!この知的好奇心こそがクリエイティブの源であり、ボクなりの美学なんじゃないかなぁ?


お客様を「笑顔」にするクリエイティブを続けます!

新型コロナウイルスの影響により、この業界も大きく変貌を遂げなくてはならない時代に突入しました。今までの常識や認識では想像ができないほど取り巻く環境が変化し、すでに飛散防止対策ツールなども多くの企業様にご利用頂いております。

その他にも、ウィズコロナ・アフターコロナに適した商品開発をどんどん進めています! 例えば小売であれば、店舗の無人化(リモート接客)も今後増えていくでしょうし、ECサイトとリアル店舗が融合したOMOも熟考すべきです。サイネージを駆使したバーチャルフィッテングもこれからの新しい接客方法となるかもしれません。

そしてこれからのオフィスでは、パーソナルスペースの重要性や、衛生面を配慮したコミュニケーションエリアなどもしっかりと考慮した企画をご提案できるよう、現在開発に力を入れています。

こんな時代だからこそ明るい未来を創造し、これからもユーザーの心を満たすワクワク楽しめる新たな企画を考え続ける事がボクたちクリエイターの宿命です!