ここ数ヶ月、新型コロナウィルスの影響で在宅勤務を余儀なくされ、リアルなコミュニケーションが極端に少なくなりました。緊急事態宣言解除後も、テレワークを導入した新しい働き方を推奨する企業が増え、オフィスにいる時間は逆に貴重となり、長時間会議室で顔を突き合わせるのではなく、もっと円滑なコミュニケーションが求められるようになるのではないでしょうか?

そんな時代に必要なオフィスには、心が通い合う空間設計が必要です。

今回取り上げるのは弊社の名古屋スクエア。もともと部門間に間仕切り壁があり、風通しが良いとは言えないオフィス環境を改善すべく、リノベーションをスタートさせました。テーマは、「心が通う、風通しの良いオフィス空間」。

弊社の名古屋オフィス改装を例に、コミュニケーションを活発化させるオフィスづくりをご紹介します。


壁を取り払ったことで、流動的なコミュニケーションが可能に。

一番の変化は、部門間の間仕切り壁を取り払い、風通しの良さにこだわったことです。

改装前の名古屋オフィス。部門間に間仕切り壁があり、とても風通しが良いとは言えないオフィス環境でした。

心(気持ち)を交わしたり、親しく語り合うことが自然に出来るスペースをオフィスのいたるところに作ることで、組織の壁を越えてお互いの強みを出し合い、共通の課題解決に取り組めるようになりました。

改装後。コミュニケーションの取りやすいフリースペースをたくさん設けました。

また仕事をする場所を変えることで、気分転換やリフレッシュすることで新しいアイデアやコンセプトを生み出しやすい環境造りとし、ナチュラルな木調の家具や観葉植物(フェイク)で居心地の良い空間になるよう計画しました。

クリエイティブなワークスタイルに必要な4つの要素

社員がもっともクリエイティブになれるのは、パソコンに向かって一生懸命に仕事をしている時ではなく、経験を共有したり楽しくコミュニケーションを図ることで生まれるものです。

私たちが考える、クリエイティブオフィスに必要な4つの要素「つながり」「メリハリ」「集中」「効率」を各所に散りばめました。

【 つながり 】

オフィス中央にimaツリーを配置。
居心地の良い場を作ることはコミュニケションを促進させます。

【 メリハリ 】 

ライブラリーを新設し、アイデアやイメージを創出しやすい環境を作りました。

【 集中 】

カウンター・ミーティングスペースなど多様な働き方に対応します。

【 効率 】

スピーディーな業務連携やショートミーティングが出来るように
スタンディングテーブルを配置しました。

フリーアドレス化した営業スタイル

様々なモードに対応するよう固定デスクからフリーアドレスに変えることで、働く社員の意識も変わってきます。また、この改装が新型コロナウィルス流行以前の実施のため、今後は密を避けるためのオフィスのあり方も考えていかねばなりません。

フリーアドレスの営業部エリア
会議室

近日発売した飛沫感染防止ツールも取り入れるなど、どこまで対策が必要なのかも私たちのオフィスを通じて考えていきたいと思います。


新しい時代のオフィスの在り方とは

これからのオフィスは働くためだけの場所ではなく、人と人との心が通い、働く社員の幸福感や楽しさを感じられ、インスピレーションをもたらす空間であるべきです。

現状に満足することなく、自分たちのオフィスで実験を繰り返しながら、新しい時代への変化に柔軟に対応していきたいと思います。皆様のこれからのオフィスづくりの参考になれば嬉しく思います。